「さつまいもの皮はどうすればいいのだろう…」さつまいもの皮の処理をどうするか迷われている方はいませんか?また、さつまいもを調理する時、つい皮をむいてしまっていませんか?実はその皮、捨てるにはもったいないほど栄養がたっぷり詰まっているんです。食物繊維をはじめ、抗酸化作用のあるポリフェノールやミネラルなど、健康や美容に嬉しい成分が皮に豊富に含まれています。
この記事では、さつまいもを皮ごと美味しく食べるためのポイントやレシピ、注意点をわかりやすく紹介します。皮まで丸ごと食べれば、さつまいもの栄養を余すことなく取り入れられます。さつまいもの皮をどうするか迷われている方はぜひ最後までご覧ください。
目次
- さつまいもの皮をむいてしまう理由は?
- 皮にはメリットがたくさん!さつまいもの皮に含まれる栄養素とは?
- さつまいもを皮ごと美味しく食べられるレシピとは?
- 子どもにも食べやすくするには?
- さつまいもはどうする?皮ごと美味しく食べるには?食べる時の注意点
- まとめ:さつまいもの皮はどうする?皮ごと美味しく食べるには?
- 食料危機・野菜高騰の今だからこそベジセーフ!
さつまいもの皮をむいてしまう理由は?
皆さんはさつまいもの皮をどうしていますか?なぜ多くの人がさつまいもの皮をむいてしまうのでしょうか。ひとつには、皮付きだとシワのある外見が「美しくない」と感じる方が多いことが挙げられます。特に家庭でのおもてなしやお弁当など、見た目を重視する場面では、皮をむいてしまう傾向があるようです。
また、「皮は筋っぽい」「口に残る」といった印象を持っている方もおり、食べにくさから敬遠されるケースもあります。これは実は調理法によるところが大きく、皮が硬く感じるのは加熱不足や下処理が足りないことが原因です。
そして、もう一つの理由としては、皮には土が付着しているイメージがあり、「安全のためにむいてしまう」という人も少なくありません。
皮にはメリットがたくさん!さつまいもの皮に含まれる栄養素とは?
便秘解消に役立つ食物繊維
冒頭でもお伝えしたように、さつまいもの皮には豊富な食物繊維が含まれています。さつまいもの皮の有無で変わる摂取可能な食物繊維の量は、以下を参考にしてください。
- 皮なしのさつまいも:100gあたり2.2g程度
- 皮付きのさつまいも:100gあたり2.8g程度
ちなみに、15〜64歳までの女性が1日に摂取するべき食物繊維の量は、18gです。食物繊維には腸の中で善玉菌のエサになり腸内環境を整える役割と、便の材料になる2つの役割があります。特に便秘がちな方は、食物繊維を積極的に摂取するべきでしょう。
老化防止・免疫力の向上に役立つクロロゲン酸
さつまいもの皮には、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が含まれます。クロロゲン酸の抗酸化作用は、老化や免疫力の低下、動脈硬化の原因となる活性酸素を取り除く働きを持ちます。
クロロゲン酸はさつまいもの身の部分にも含まれますが、さつまいもを皮付きのまま食べた方が、栄養を効率良く摂取できます。
抗酸化作用を持つアントシアニン
さつまいもの皮には、ポリフェノール類のアントシアニンが含まれています。特に、紫芋などの一部の品種にはアントシアニンが豊富で、鮮やかな紫色を呈しています。アントシアニンは赤ワインやブルーベリーにも含まれる成分で、目の疲れを軽減したり、動脈硬化など生活習慣病の予防にも効果があるとされています。
健康をサポートするミネラル
さつまいもには、体の健康をサポートする多くのミネラルが含まれています。これらのミネラルは、心臓のリズムを正常に保ち、血圧を調整し、エネルギーを生成するほか、骨や心臓の健康を維持するなど、さまざまな健康効果を持っています。
さつまいもの皮から摂取できる代表的なミネラルには、以下のものがあります:
- 鉄:体のエネルギー供給に重要な役割を果たす。
- 亜鉛:免疫力を高め、細胞の修復を促進。
- マグネシウム:骨の健康を保ち、心臓や血管の健康にも関与。
- カルシウム:骨や歯を強化し、神経の正常な機能をサポート。
- カリウム(ポタシウム):血圧を調整し、心臓の健康を維持。
- マンガン:抗酸化作用があり、エネルギーの生成にも関与。
さつまいもは、これらのミネラルを含むことで、私たちの体の健康をサポートします。皮ごと食べることで、これらの栄養素をより効率よく摂取できるため、健康維持に役立つと言えるでしょう。