ベジブロスとは？メリットや向いている野菜などを紹介！

「ベジブロスとは一体どんなもの…？」
「ベジブロスってどんなメリットがあるんだろう…？」
このような疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか？
近年、健康志向の高まりとともに注目されている「ベジブロス」。ベジブロスとは、野菜の皮やヘタ、種、根などを煮込んで作るだしのことを指し、栄養価が高く、料理に深い旨味を加えられることで人気を集めています。

普段捨ててしまいがちな部分を活用できるため、食品ロス削減にもつながり、環境にも優しい点が魅力です。今回は、ベジブロスとは何か、その作り方やメリット、活用方法について詳しく解説します。ベジブロスを日常の食事に取り入れ、健康的でエコな食生活を始めてみましょう。

ベジブロスとは？

ベジブロスは「ベジタブル（野菜）」と「ブロス（だし）」を合わせた言葉であり、文字通り野菜を煮込んで作るだしを指します。ベジブロスに活用する野菜には特徴があり、これまで食材として活用していなかった野菜の皮・ヘタ・種・根っこなどを使います。

ベジブロスに危険性はない？

普段処分していた食材を使った料理と言うと、残留農薬などの危険性があるのでは？と考えてしまう方もいるでしょう。日本で販売されている野菜は、人の健康に害を及ぼすことがないように全ての農薬に残留基準が設定されています。そのため、野菜の皮・根っこ・種などの部分を調理に用いても、健康を損なう心配は基本的にないと言えます。

ただし、それでも農薬が心配だと感じる方は、農薬が制限された特別栽培農産物、またはオーガニック野菜をベジブロスに活用すると良いでしょう。

ベジブロスを食べるメリットとは？

ベジブロスを作って家族で口にすることは、次のようなメリットがあります。

野菜の栄養を無駄にせずに済む

野菜の栄養素は、皮部分など普段処分されてしまいがちな部分にも含まれています。特に野菜の皮は、野菜を守るため多くの栄養素を含んでいるのです。

野菜に含まれる機能性成分は「フィトケミカル」と呼ばれますが、咀嚼だけでは吸収しにくい性質を持ちます。その点、じっくりと野菜を煮込むベジブロスであれば、フィトケミカルも効率的に摂取できます。フィトケミカル（Phytochemical）はファイトケミカルと読む場合もあり、抗酸化作用・抗炎症作用・肥満予防などの効果が期待できる健康成分とされています。

食品ロスを削減できる

ベジブロスは、近年問題になっている食品ロスの対策としても有効です。普段捨てている野菜の皮や根部分も調理することで、食材を無駄なく使い切れると言えます。

ベジブロスで調理した食材はゴミになりますが、水分をよく切って乾燥させればゴミの量も減らせます。少しでも多くの方が、ベジブロスを生活に取り入れることが大切です。

どんな料理にも合わせやすい

ベジブロスは野菜だしですので、和洋折衷どのような料理でも活用しやすいものです。栄養を摂りながら、普段のメニューをランクアップできるでしょう。記事の後半で紹介するベジブロスの活用例も参考にしてみてください。

減塩効果が期待できる

ベジブロスにはしっかり野菜の旨味が溶け込んでいるため、普段よりも調味料の量を減らしてコク深い料理を楽しめます。そのため、塩分を減らしながらこのような工夫をすることで、生活習慣病の予防にもつながる可能性があります。また、ベジブロスには野菜の中に含まれるカリウムが溶け出し、体内の余分な塩分を排出する効果も期待できます。

ベジブロスの作り方とは？

この章では、ベジブロスの簡単な作り方を紹介します。初めてベジブロスを作るという方は、ぜひ参考にしてください。

ベジブロスの材料

ベジブロスには、さまざまな種類の野菜の皮・切れ端・種・根などが必要です。複数の野菜が組み合わさることで、より栄養価が高いベジブロスが作れるでしょう。具体的には、両手一杯分の野菜と水1.5リットルを用意してください。

ベジブロスの作り方

ベジブロスは以下の流れで簡単に作れます。

1. 大きい鍋に分量の水と野菜と小さじ1のお酒を入れる
2. 鍋を火にかけて沸騰するまで強火で温める
3. 水がふつふつしてきたら弱火にする
4. 弱火で20〜30分煮込む
5. 火を止めてザルにこしたら出来上がり

完成したベジブロスは冷蔵保存で3〜4日間楽しめます。

ベジブロスに向いている野菜と不向きな野菜とは？

ベジブロスは料理の性質上、向いている野菜とそうでない野菜があります。続いて、ベジブロスに向いている野菜と不向きな野菜について見ていきましょう。

ベジブロスに適した野菜

ベジブロスに適している野菜は、次のようなものです。

• じゃがいも
• 大根
• にんじん
• さつまいも
• キャベツ（芯以外）
• 白菜
• 玉ねぎ
• カボチャ
• トマト

上記の野菜であれば、皮・種・芯・ヘタなどを煮込んで問題ありません。野菜の組み合わせを変えれば、違ったテイストを楽しめます。

ベジブロスに向いていない野菜

ベジブロスは、匂いが強い野菜・苦味がある野菜・アクが強い野菜に向いていないとされています。このような野菜を使えないわけではありませんが、万人受けするテイストではないでしょう。

• 匂いが強い野菜：ニラ・らっきょう・ニンニク
• アクが強い野菜：ほうれん草・小松菜・なす
• 苦い野菜：ゴーヤ・キャベツの芯・ブロッコリー

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ベジブロスの活用例

ベジブロスは次のような料理に活用できます。

カレー・シチュー

カレーやシチューをベジブロスで作ると、コクが深くなるだけでなく摂取可能な栄養も増えます。野菜嫌いなお子様のいるご家庭にもおすすめです。

スープなどの汁物

スープや味噌汁などの汁物は、代表的なベジブロスの活用例です。味付け次第で、和風・洋風・中華風など自由に変化させられます。

炊き込みご飯

ベジブロスを使ってご飯を炊くと、野菜の旨味を感じられる炊き込みご飯ができます。食欲がない時でも、しっかり野菜の栄養を摂り入れられておすすめです。

ベジブロスを作る時に知っておくべきポイント

最後に、ベジブロスを作る時に知っておくべきポイントについて見ていきましょう。これからベジブロスを作ろうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

ベジブロスは冷凍保存できる

ベジブロスは冷蔵保存で4日程度、冷凍保存すれば、1ヶ月程度日持ちします。ベジブロスを作るためにはある程度の野菜の量が必要なことから、多めに作って冷凍保存しても良いでしょう。

ベジブロスは生の野菜で作るべき

ベジブロスは一度冷凍保存した野菜でも作れますが、生の野菜の方が、旨味成分が溶け出しやすいです。野菜の栄養を十分摂取するためにも、できれば生の野菜を使いましょう。

5種類以上の野菜を使うと味に深みが出る

より味わい深いベジブロスを作りたいという方は、5種類以上の野菜を揃えることをおすすめします。また、野菜の数が増えるほど、その分栄養も多くなります。

まとめ：ベジブロスとは？メリットや向いている野菜などを紹介！

いかがでしたか？今回の内容としては、

• ベジブロスとは野菜の皮・種・根っこ部分などを煮込んだだしのこと
• ベジブロスなら野菜の栄養をしっかり摂取できる
• ベジブロスは食品ロス削減にもつながる
• ベジブロスには合う野菜と合わない野菜がある

以上の点が重要なポイントでした。ベジブロスは野菜の栄養を効率良く摂取できるだしのことです。これまで廃棄していた野菜の皮部分などを活用するため、食品ロス対策としても有効です。ぜひご家庭で試してみてくださいね。

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