有機野菜とオーガニック野菜の違いとは?認定基準と選び方を解説
「有機野菜」と「オーガニック野菜」という言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。しかし、「この二つには違いがあるの?」「オーガニックのほうが特別?」と疑問に思う方もいるかもしれません。実は、日本では有機野菜とオーガニック野菜に明確な違いはなく、同じ意味を持つ言葉として扱われています。
今回は、有機野菜・オーガニック野菜の定義や認定基準、メリット・デメリットについて詳しく解説します。これを読めば、有機野菜・オーガニック野菜についての理解が深まり、より納得して選ぶことができるようになるでしょう。
有機野菜とオーガニック野菜の違いは?
結論からして現在の日本では、有機野菜とオーガニック野菜には違いがなく、同じ意味を持つ言葉として扱われています。有機野菜を「オーガニック野菜」と言い換えても、オーガニック野菜を「有機野菜」と言い換えても良いのです。
そもそも「Organic」という英単語の意味は、化学肥料を用いないで育てた、有機肥料を用いたなどの意味を持ちます。
有機野菜・オーガニック野菜の表示には政府の認定が必要
2001年の有機JAS制度により、国内で「有機野菜」「オーガニック野菜」と商品に表示するためには、政府の認定を受けなければいけないというルールが生まれました。
これまで曖昧な定義で使われていた「有機」「オーガニック」の基準が統一されたことで、両者の違いもなくなったのです。
有機JAS制度で定められている有機農産物の定義は、以下を参考にしてください。
- 周辺から使用禁止資材が飛来し又は流入しないように必要な措置を講じていること
- 播種又は植付け前2年以上化学肥料や化学合成農薬を使用しないこと
- 組換えDNA技術の利用や放射線照射を行わないこと
このような定義が存在するため、有機栽培をスタートしても初めの数年間は「有機野菜」「オーガニック野菜」という表示で商品を販売できません。有機野菜・オーガニック野菜を購入したいと考えている方は、商品表示と認定マーク(有機JASマーク)を確認しましょう。
有機野菜・オーガニック野菜とは?
有機野菜・オーガニック野菜は、指定の化学肥料や無機質肥料を使用せずに有機質肥料のみで育てた野菜を指します。では、有機野菜・オーガニック野菜に関係する無機質肥料と有機質肥料とはどのようなものなのでしょうか?
無機質肥料は化学肥料のこと
無機質肥料は鉱石などの原料を科学的に合成して作られる肥料であり、化学肥料とも呼ばれます。無機質肥料の特徴は水に溶けやすいため、根から短期間で植物に吸収され、即効性に優れています。
しかし、無機質肥料を必要以上に使用したり、堆肥などを使わずに無機質肥料を使っていると土が持つ本来の働きが弱くなってしまいます。排水性や通気性が悪くなったり、土中の微生物への悪影響も懸念されています。
有機質肥料は動物または植物由来の原料でできている
有機質肥料は、米ぬか・植物性油かす・魚粉・骨粉などの動物または植物由来で作られた肥料であり、土の中の微生物に分解され時間をかけて植物に吸収されていきます。
即効性はありませんが土壌改良効果があることから、植物だけでなく田畑も元気にできます。ただし、原料特有の臭いや、肥料の分解時に発生するガスの臭いがあり、住宅街で使いにくいというデメリットが存在します。
有機野菜・オーガニック野菜は無農薬?
有機野菜・オーガニック野菜は無農薬と思われている方もいますが、イコール無農薬野菜ではありません。有機野菜・オーガニック野菜は全ての農薬が禁止されているのではなく、JASが認定する天然由来の農薬であれば使用可能となっています。
特別栽培農作物について
JAS認定の農薬も含めて、農薬を一切使わない状態で栽培された野菜は無農薬野菜です。しかし、無農薬という言葉をパッケージや説明に使って農産物を売ることは、農林水産省が定める「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」違反となります。
特別栽培農産物という言葉に耳馴染みがない方も多くいらっしゃるかもしれませんが、簡単に説明すると、作物の植え付け前から収穫までの間に農薬の使用回数、化学肥料の使用量が、その生産地域で通常使用される量の、半分以下で栽培された農作物を指します。
そして、表現方法のルールも決められており、農薬・化学肥料を使用していない場合には、「農薬:栽培期間中不使用」または「節減対象農薬:栽培期間中不使用」、「化学肥料(窒素成分):栽培期間中不使用」。といった表示になります。ですので、より自然に近い栽培方法で育った野菜を選びたいという方は、特別栽培農産物に着目するのも良いでしょう。
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有機野菜・オーガニック野菜のメリット
有機野菜・オーガニック野菜には、次のような魅力があります。
安心して食べられる
農薬や化学肥料が一概に有害というわけではありませんが、体に入るケミカルなものを制限したいと感じる方は多いでしょう。その点、有機野菜・オーガニック野菜を選択すれば、化学物質を体に取り込むリスクを低くでき、安心感があります。
味が濃くおいしい・栄養価が高い
有機野菜・オーガニック野菜は通常の野菜よりも時間をかけて育ちます。化学肥料で無理に成長スピードを早めることがないため、濃厚な旨味をしっかり蓄えた野菜になり得るとされています。栄養価に関しては、野菜に含まれる栄養素も高いとされる意見がある一方、研究結果にはばらつきがあります。
地球環境にも優しい
化学農薬・化学肥料を使わないことによって、土壌や水質の汚染リスクを減らすことができ、さらに二酸化炭素の削減にもつながることから、地球環境にも優しいと言われています。
有機野菜・オーガニック野菜のデメリット
有機野菜・オーガニック野菜は、その性質上いくつかのデメリットが存在します。
野菜の見た目が悪くなる
有機野菜・オーガニック野菜は化学肥料や化学農薬を使わないため、通常の野菜よりも凹凸が出たり、虫食いがあるなど、見た目が美しく仕上がらない場合があります。
きれいな野菜を見慣れている方は驚くかもしれませんが、自然に近い環境で育った野菜だからこその個性だと考えましょう。
値段が高い傾向にある
有機野菜・オーガニック野菜は注目されているものの、手間やコストがかかったり、収穫量が少なくなるなどの理由から販売価格が高くなる傾向にあります。
まとめ:有機野菜とは?オーガニック野菜との違いは?
いかがでしたか?今回の内容としては、
- 有機野菜とオーガニック野菜は違いがなく同じものだと考えて良い
- 有機野菜・オーガニック野菜は無機質肥料(化学肥料)を使用していない
- 有機野菜=無農薬というわけではない
- 有機JAS認定の基準が厳しく、一定期間の栽培管理が必要
以上の点が重要なポイントでした。有機野菜・オーガニック野菜は、健康や環境に配慮した選択肢として注目されていますが、必ずしも「通常の野菜=悪い」というわけではありません。それぞれの特徴を理解し、自分のライフスタイルや価値観に合った選び方をすることが大切です。
日々の食事にどんな野菜を取り入れるか、この記事がその参考になれば幸いです。
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